人は年齢が高くなるにしたがって、少しずつ歯肉と歯との間に隙間ができ始めます。
隙間ができると歯周病など歯肉の病気のリスクが高くなります。
治療をしないでそのままにしておくと歯を支えている骨が溶けてしまって、歯がぐらつき抜けてしまうことがあります。
このため、歯肉のはれや赤み、圧迫感が感じられたり、すぐ出血したりする場合には、できる限り早急に受診された方がよいでしょう。
また、食後には、はみがきで歯を磨き、デンタルフロスや歯間ブラシなどをお使いになるとさらに良いでしょう。
若い人の歯肉、特に親知らず(第三大臼歯、智歯)の周りは、特に歯周病になりやすいと言われています。
また、歯周病をもつ妊娠中の女性は、歯周疾患がない場合に比べ、早産や妊娠合併症のリスクが2倍以上であることもわかっています。このリスクは妊娠中の喫煙に匹敵するともいわれています。
歯周病の感染率
歯周病は日本人の場合、10~20代前半ですでに60%の方がかかっているといわれ、50才代でおおよそ80%の人がかかっているといわれるほど、多くの方が悩んでいる歯の病気です。
だれもがかかっている病気ですが軽くみてはいけません。歯周病は「沈黙の病気」と呼ばれていて、ほとんど自覚症状が無いままに進行していく病気です。ご自身で気づいたときには、歯の土台がボロボロになっているケースも少なくありません。そうなると食事をとることも大変になります。
歯周病の予防法
歯周病を予防するには、早期発見、早期治療がキーとなります。かかりつけの歯科医院に少なくとも半年に一度受診されることをお勧めいたします。
歯周病の予防の特に有効な方法としてPMTCという、お口の中を効果的に管理できるケアがあります。